ラジオ深夜便 -1月19日(水)午前12時20分~
―更年期症状とツボ押しセルフケア―
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1370.html
「関元」「三陰交」のツボの押し方は、上記サイト参照下さい。
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1272.html
「内関」は、上記サイトをご参照下さい。
「冷えと更年期障害」
●更年期というと“顔のほてりや発汗、いわゆるホットフラッシュ”のイメージがありますが、更年期の女性の症状を調査した報告では、“腰や手足が冷えやすい”が、ベストスリーに入っています。
●更年期症状は、女性ホルモンであるエストロゲンが減少し、自律神経が乱れることで起こりますが、この自律神経の乱れが「冷え」を起こさせます。更年期に冷えを訴える方が多いのは、このような理由からです。
●更年期は、閉経前5年、閉経後5年のおよそ10年間にあたります。日本人女性の閉経年齢は平均で、およそ50歳ですから、更年期は、45 歳~ 55歳くらいです。しかし、人によって、40歳~60歳の間で、幅があります。
●女性のからだは、40 歳をこえる頃から、卵巣の機能が低下し、女性ホルモンであるエストロゲンも、増えたり減ったりしながら、急激に減少していきます。すると、これまで、卵巣にホルモンを分泌するように指令を出していた脳がパニックを起こして、自律神経の働きが乱れ、からだ(身体)やこころ(心)にさまざまな不調があらわれてきます。この不調を更年期症状と言いますが、その中でも症状が重く、日常生活に支障をきたす状態になると更年期障害とよび、治療を必要とします。
●更年期症状は、とても数多く、多種多様です。冷えやのぼせの他にも、いわゆる不定愁訴と言われる、疲れやすい、肩コリ、めまいや動悸などの 身体症状、イライラ、憂うつ、不眠などの精神症状があげられます。
「更年期症状に効果的が期待できるツボ」
●関元【かんげん】
お腹にあるツボです。腹部の冷えにも効果的です。
●ツボの場所:おへそから、足元に向かって、指4本分下にあります。下腹部の血流を改善し、子宮などの働きをよくすることが期待できます。
●押し方:仰向けに寝て、両手の中指を合わせてツボにおきます。人差指と薬指も添えて下さい。息をゆっくり吸って下さい。吐きながら、3本の指で、骨盤の中心に向かってゆっくり押していきます。気持ちの良いところで、3秒ほど保ち、ゆっくり緩めていきます。(3~5回繰り返します)。
●お湯を入れたペットボトルで温めたり、使い捨てのカイロで温めるのも良いです。
●三陰交【さんいんこう】
➡女性の様々な症状に用いる、女性の「万能ツボ」です。
●三陰交の場所:内くるぶしの一番高いところから、指4本分、上のところで、脛の骨の際にあります。
●取り方:ツボとは、反対側の手の人差指~小指の4本の指をつけます。小指を内くるぶしの一番高いところにおき、人差し指の親指側の側面の位置で、脛の骨の際が三陰交にあたります。
●冷えて足がだるいときや冷えのぼせに有効です。子宮の機能などに働きかけるツボで、このツボを刺激することで、子宮の血流やホルモンの分泌などを良くすることが期待できます。
●「内関(ないかん)」腕の内側にあるツボ
更年期の不安・イライラ・抑うつなどに効果が期待できるツボ
●内関の場所:手のひら側で、手首のつけ根のシワの中央から、ひじの向かって、指3本分のところで、(手首をそらすと出る)細い2本の腱と腱の間にあります。
●取り方:ツボと反対側の人差指・中指・薬指の3本の指をつけます。薬指の小指側の側面を手首の付根のシワに沿わせておきます。人差し指の親指側の側面の位置で、腕のほぼ中央で、細い腱と腱の間に「内関」ツボがあります。
●押し方:親指の腹で垂直に押していきます。息を吐きながらゆっくり押していきます。気持ちのよいところで、3秒くらい保ちます。ゆっくり戻します。これを3~5回くり返して行って下さい。ツボに気持ちを集中させて行います。
▲強さは気持ちがいい程度で。強すぎ、やりすぎはNG(禁物)です。
●内関は、精神を安定させる効果があります。また、緊張の緩和や、乗り物酔いの予防にも使うツボです。
➡ツボ刺激は、心身をリラックスさせ、自律神経のバランスを回復させる働きがあるので、試してみて下さい。