第1回
免疫力を高める
免疫とは
免疫とは、細菌やウィルスなどから、からだを守るヒトに誰でも備わっている防御システムのことです。
昨今は、テレワークや自宅学習などが続いていらっしゃる方も多いと思いますが、ストレスや運動不足などが続くと、免疫力を低下させる原因ともなります。そこで、今回は免疫力を高めるツボをご紹介します!免疫力を高めるとされるツボはいくつかありますが、そのうち、顔面部にある「頬車」というツボを紹介します。
頬 車(きょうしゃ)
部位:下顎(あご)の角から、前上方(中指の幅くらい上)にあります。
取り方:歯をグッと噛みしめた時に緊張する筋(頬が膨らむところ)で、力を抜くと凹むところ。
このツボを刺激すると、唾液腺を刺激して、唾液の分泌を促します。
部位:下顎(あご)の角から、前上方(中指の幅くらい上)にあります。
取り方:歯をグッと噛みしめた時に緊張する筋(頬が膨らむところ)で、力を抜くと凹むところ。
このツボを刺激すると、唾液腺を刺激して、唾液の分泌を促します。
頬車は唾液分泌を促す
頬車の位置には、「唾液腺」という唾液を分泌する器官があります。頬車を指で押すと唾液腺を刺激することができ、唾液の分泌が促されます。
唾液は口の中を潤すことで乾燥を防ぎ、菌やウィルスの侵入を防ぎます。さらに、唾液中には「免疫グロブリンA(SIgA)」というからだを守る免疫のひとつが含まれます。唾液中のSIgAが低下すると風邪を引きやすくなると言われています。
頬車を刺激し、SIgAを含む唾液の分泌が促進されることで、免疫力の向上につながると考えられます。
ツボ刺激による免疫への効果
女子サッカー選手を対象に、頬車などのツボに鍼刺激を行い、唾液中のSIgA(免疫力の指標)の変化を調べた研究があります1)。
通常、繰り返される激しい運動は、免疫力を低下させ、風邪を引きやすくすると言われています。しかし、ツボ刺激を行っていた群では何もしていない群のような免疫の低下はみられませんでした。
つまり、ツボ刺激を用いたコンディショニングが免疫機能に寄与したと考えられました。