―冷え―

「冷えを改善するツボ押し」

●「冷え症」は、冬の寒い時期はもちろん、夏でも冷房の影響で冷えている方は、とても多いです。特に多いのが、手足の先や腰が冷えるタイプです。

●冷えには、自律神経も関係しています。自律神経は体温を調節する働きをしていますが、不規則な生活をしたり、ストレスをためたりすると、自律神経が乱れ、体温の調節が難しくなります。

●また、外気温の変化によって、自律神経は反応します。私たちの体は、本来、夏には夏用の体に、冬には冬用の体になります。寒い冬には皮膚血管は収縮し、体表を流れる血液は少なくなり、体温が奪われないようになります。夏は、その逆の反応がおこります。しかし、冷暖房の完備した生活を送っていると、自律神経の働きが、にぶり、外気温の変化に反応しにくくなります。快適な生活が、冷えの原因のひとつともなっていると思います。

    「冷え」の改善につながるツボ

八風【はっぷう】足先にあるツボです。

●ツボの場所:足の指の付け根の関節と関節の間にあるツボです。足の親指と人差指との間、人差指と中指の間、中指と薬指の間、薬指と小指の間にあり、両足合わせて8か所あります。


●押し方:椅子に座って片方の足(まず、右足を)を反対側(左足)の太ももにのせます。左手で右足の指先を5本いっぺんに持ちます。ゆっくり5本の指を曲げていきます。曲げ切ったところで、3秒くらい止めます。ゆっくりと戻します。

●3回~5回繰り返して下さい。左足も同様に行います。

●冷えが強いと足の指を曲げたときに痛みが出ますが、痛みが強い場合は曲げずに、足の指の間に指を入れ、指の腹でこする程度にして下さい。

湧泉【ゆうせん】足の裏にあるツボ

5本の足の指を曲げたとき、足の裏にくぼみができる中央にあるのが「湧泉」です。足の裏で、人差し指と中指の間の、指のつけ根とかかとの先を結んだ線上で、指側からおよそ3分の1のところにあるツボです。親指の腹で押すほか、いすなどに座って、ボールを踏むようにしても良いです。だるさや疲れにも効くツボです。


  八 風

湧 泉